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ペンギン通信5月号から②

 

ペンギンの独り言。

 

「こんにちは!」や「ただいま!」の挨拶。みんなの元気な挨拶は,私たちを元気にしてくれています。いつも元気いっぱいなAくん。Aくんはファーストペンギンに着くと,まず宿題に取り組みます。「Aくん,なんでそんなに宿題があるの~?」と子どもたちから声が上がるほど,明らかに量が多いAくん。同じ学年でも学校によって宿題の量や内容が様々です。Aくんは宿題を終えると,ドヨ~ンとした空気をまとっています。私たちは,そのような影響を与える宿題を悪魔の宿題と呼んでいます。ファーストペンギンが思う悪魔の宿題とは,1.明らかに量が多い宿題2.子どもの特徴や学力に適さない内容の宿題です。悪魔の宿題は,子どもたちの学習意欲ややる気を弱め,いずれ子供たちが学習をすることをも辞めたくなるほど恐ろしいものです。悪魔の宿題を抱えている子は多くいます。心配であれば,一度ご相談ください。一緒に学校の先生と相談をし,子どもたちを悪魔の宿題から解放しましょう。

 

東京都千代田区立麹中学校は,学校の「当たり前」を見直して教育改革をし,注目されている公立中学校です。その教育改革の一つに,宿題を完全に廃止しています。なぜこの中学校は宿題を廃止したのか。この中学校の校長先生は,多くの学校関係者や保護者が考える宿題の意義「子どもの学力を高めること」「学習習慣をつけること」に疑問持ち,「できる子にとって宿題は時間の無駄であり,できない子にとって宿題は重荷になる。勉強の中身こそが本当に大切。学力を高めるには,自分が「分からない」問題を「分かる」ようにするプロセスでないと意味がない。やらされる学習ではなく,生徒たちが主体的に学ぼうとする仕組みを整える。」と考えたからだそうです。また,「学校から帰宅後に友達と遊んだり,好きな音楽を聴いたり,本を読んだり,スポーツをしたり,あるいは,ぼんやりと思索する時間の方がよほど有意義である。そうした時間の中で,自分自身の内面や思考が整理され,大切なことに気付いたり,思いついたりすることは,たくさんあるに違いない。」とも述べています。

 

子どもたちから自律的に学ぶ姿勢を奪わない為にも,それぞれに適した「分からない,できない」問題を「分かる,できる」ようにする天使の宿題を毎日子どもにプレゼントしてほしいとファーストペンギンは願っています。

 

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